[Music] DTM初心者のためのドラム打ち込み

目的

DTMでドラムの打ち込みをそれっぽく聞こえるようになる。
すでに、それっぽく聞こえるように打ち込みができる人には、参考にならない情報と思います。


ドラムの説明

演奏者からみた、一般的なドラムの配置は、図1のようになります。

図1

BD(Bass Drum)

BDにはペダルを付けます。右足でペダルを踏んで音を出します。
一番低い音で、ドン・ドン となってるやつです。

SD(Snare Drum)

一番馴染み深い音だと思います。 大抵の曲では、2拍目、4拍目になってる パン!ってやつですね。
左手で叩くことが多いです。

Hi-Hat

ビートの刻みには欠かせないものですね。
あまり主張はしてないですが、チキチキなってるやつです。
HiHatには、ペダルが付いてて、左足でペダルを踏みます。
ペダルを踏み込むと2枚のシンバルが閉じて(Close)、叩くとチキチキした音になります。
ペダルを踏まない(踏み込む力を抜く)と、2枚のシンバルが開いて(Open)、叩くとシャカシャカした音になります。
踏み込み具合で、2枚のシンバルの閉じ具合が変わるので、力加減で、Close、Half-Open、Full-Openなど、実際の演奏では使い分けてたりします。
DTMの一般的な音源だと、CloseとOpenの2種類と思います。
左足でペダルを踏む(例えば拍をとる)と、Close/Openが繰り返されるので、チッチッと音が出ます。これが、Pedal Hi-Hatになります。

Hi-Tom 、Low-Tom

フィルインなどで良く使われます。ドゥーンってやつです。Hiが高い音で、Lowが低い音です。
DTMの音源では、Hi、Middle、Lowの3種類の音が用意されていることもあります。
タム3つの配置は、Hi-Tomが、SDの左前に配置されて、MiddleとLowがBDの上に並ぶ感じになります。(プレーヤーの好みによって配置は変わりますが)

Floor-Tom

こちらもフィルインで良く使われます。これも低い音でドゥーンってなります。
DTMの音源によっては、HiとLowの2種類用意されていることがあると思います。
配置としてはフロアタムを横並びに2つ並べる感じです。

Crash1、Crash2

左右に配置されます。フレーズのはじめに シャーン!ってなる音です。
16インチ、18インチが一般的でしょうかね。
左右どちらに、どの大きさのシンバルを配置するかは好みによりますが、私は左側(SDのある方)に16インチ、右側に18インチを配置してます。
DTMの音源でもClash1、Clash2の2種類の音が用意されてます。

Ride

右側に配置されることが多いです
Rideは、Cup(真ん中の盛り上がってるところ) と Edge(端の方)で音の使い分けをすることが多いです。
Cupを叩くとカーン、カーンを鋭い音がしますし、Edge を叩くと、チーン、チーンって音がします。
DTMの音源でもCupとEdgeの2種類の音が用意されてることが多いです。



楽器の配置と音のイメージはつきましたか?
DTMで音源を持っていれば、実際にならして音を確認してみると良いと思います。
ここで重要なのは、ドラムの演奏では、右手、左手、右足、左足を使うことです。
同時に鳴らせる音は、最大4つです。

DTMでは、なんでもありなので、5つ以上の音を出すことも可能です。
ただ、人が演奏する場合、5つ同時に鳴らすことは不可能です。
不可能なフレーズが続くと、不自然に聞こえてしまうので、ここは注意です。
(神保さんのワンマンオーケストラは例外です。 凄すぎます・・・)


打ち込み

まず、基本的な8ビートを打ち込みしてみます。

何も考えず、ベタ打ちするとこんな感じです。
(ベロシティ 100 で打ち込み)

これだと、刻みが一定すぎて不自然に聞こえるので、すこし強弱をつけます。

拍の頭を強めにして、その他を少し落とす感じです。
BDについては、連続する音は後ろの音を弱めにして、単発の場合は概ね一定で良いと思います。上記の例では2小節目の3拍目裏のBDを大きめにしてリズムの変化を強調してます。
どれが正解というものは無いですが、少しはメリハリが出てるのでは無いかと思います。

次に16ビートを打ち込んでみます。


何も考えず音を並べるとこんな感じなるのでは無いでしょうか。


テンポが遅い場合は、これでOKです。
右手でHi-Hatを叩いて、左手でSDを叩けるからです。

では、テンポ120だとどうでしょう。
プロならテンポ120でも右手だけで叩けるかもしれませんが、私には無理です。(笑

早いテンポになると、Hi-Hatを両手で叩くことになります。
(R L R L ・・・)
すると、Hi-HatとSDを同時には叩かず、SDだけ叩くことをします。(Hi-Hatの音を抜きます)
Hi-Hatの音を抜いて、強弱をつけるとこんな感じです。


BDは、拍の頭と8分の裏を大きめにしてます。
Hi-Hatは、拍の頭を大きめにして、あとは小さめにしてます。


ポイントは、2拍目と4拍目の音を抜いていることです。


どの楽器でも同じだと思いますが、実際に演奏をするとどうなるかをイメージしながら打ち込みをすると、それらしく聞こえるようになってきます。

次回は、フィルインのフレーズと打ち込みを書きたいと思います。
右足はBD、左足はHi-Hat(Close/Open/Pedal)に固定されるので、右手と左手でSDやTom、Cymbal、Rideを叩くことになります。
遅いテンポの曲だと片手で叩くこともできますが、早い曲になると R L R L ・・・を基本に両手で叩くことになります。
不自然な手順で叩くことができないフレーズは、違和感が出ることもありますので、手順も考慮したフィルインを整理できればと思います。

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